2013.04.30調査研究

衛生性に着目した中央式給湯設備配管における滞留部位の検討

主任研究者:高田宏(広島大学大学院教育学研究科 講師)

中央式給湯方式では、貯湯槽から逃がし管を立ち上げ、膨張した圧力を大気中や膨張水槽へ開放して逃がしている。逃がし管の管内は水の滞留によるレジオネラ属菌発生が懸念されるが、その実態は明らかにされていない。今年度、本調査研究を行うことにより、初めて逃がし管内にレジオネラ属菌が発生していることを確認することができた。これまで同様の調査研究が行われた事例はなく、極めて貴重なデータを得ることができた。今後、逃がし管に対する設計・維持管理等の指針策定することを目標に、調査物件数を増やした継続研究を行うことが急務と考える。

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