2011.05.02調査研究

レジオネラ属菌の培養検査に使用する器材に関する研究

主任研究者:今井絢子(さいたま市健康科学研究センター)

レジオネラ属菌の培養法の前処理であるろ過濃縮法において、ろ過材や洗浄操作の際に使用する器具の形状や材質を変えて検査を行い、操作性等について比較検討を行った。その結果、ろ過材による比較では、セルロースアセテート製ろ過膜が、また洗浄容器による比較では、滅菌済みコンテナーが最も良好な回収率を示した。ポリカーボネート製ろ過膜は、セルロースアセテート製ろ過膜に次いで回収率が高かったが、ろ過速度の比較では、最もろ過速度が遅くなる傾向が認められた。このため、懸濁質の少ない検体については、ポリカーボネート製ろ過膜も、有用であることが認められた。

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