2011.05.02調査研究

Methylobacterium aquaticum の塩素抵抗性に関する研究

主任研究者:古畑勝則(麻布大学生命環境科学部 准教授)

飲料用タンク水から分離されたM. aquaticumの塩素抵抗性を知ることを目的として、タンク水由来株と自然環境由来株を対象として遺伝子学的手法を用いて分類学的検討を行うとともに、各菌株の塩素抵抗性を測定して遺伝子型との関連性を考察した。また塩素抵抗性が異なる菌株について細菌学的性状を比較した。その結果、由来の異なるM. aquaticum14株について、リボタイピングによるクラスター解析では相同性55%でタンク水由来株群と自然環境由来株群の2群に大別された。これら菌株の塩素抵抗性について99.9%CT値を測定した結果、平均でそれぞれ0.89 mgmin/L0.69 mgmin/Lであり、両群に顕著な差は認められなかった。

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