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季刊誌「ビルと環境173号『特集建築物における新型コロナウイルス対策』」

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概要

 2019 年11 月,中華人民共和国湖北省武漢市において新型コロナウイルスの最初の症例が確認されました。わずか3 か月後の2020 年1 月30 日には世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言し,3 月11 日にはパンデミック(世界的な大流行)の状態にあるとし世界規模の感染対応強化を表明しました。その後1 年以上経過した2021 年3 月31 日現在,感染者数は世界220 カ国・地域で127,858,818 人を数え,少なくとも2,921,929人が死亡しており,日本国内で「第4 波」への懸念が高まるなど,依然終息の気配を見せておりません。
 この未曽有の事態において,不特定多数の人々が利用する特定建築物をはじめとする建築物の維持管理上の問題としても,新型コロナウイルス感染防止対策のための知見の集約と情報共有が重要課題であると考えます。なお,現在新型コロナウイルスに関連した研究は国内外で多く実施され,成果・結果が報告されておりますが,なかにはエビデンスの不十分な情報も多く見かけることから,弊センター内に日本を代表とする有識者により「建築物における新型コロナウイルス感染防止対策検討委員会」を設置し,正しい情報を取りまとめていただきました。

目次

▶特集①
 フェイスマスクの効用,新型コロナウイルス感染症の換気対策
                    東京理科大学工学部 教授 倉渕 隆
▶特集②
 室内環境における新型コロナウイルスの性質と感染対策
                    北海道大学大学院工学研究院 教授 林 基哉
▶特集③
 エアフィルタ,空気清浄機,紫外線殺菌照射(UVGI)
                    工学院大学建築学部 教授 柳 宇
▶特集④
 トイレ空間を中心とした給排水衛生設備での感染リスクと研究動向等
                    関東学院大学建築・環境学部 教授 大塚 雅之
▶特集⑤
 新型コロナウイルスの環境表面からの感染リスクと清掃・消毒
                    東京検疫所 長谷山 路夫

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