2014.04.30調査研究

中央式給湯配管における滞留部からの採水法と計測法の確立のための検討

主任研究者:市川憲良(首都大学東京 名誉教授)

中央式給湯用貯湯槽は、逃がし管が設けられているが管内の水は滞留状態にあり、レジオネラ属菌の発生が認められたことが昨年度初めて報告された。本年度の調査研究では、昨年度の研究でレジオネラ属菌の生息が認められた複数の水槽に対して実測調査を行った。これより同様の結果が認められたことから、採水手法や計測方法についてほぼ確立することができた。また既設の逃がし管に水抜き管を設ける手法の検討から、例えば海外製品であるマジックジョイントなど不断水工法を採用することにより可能であることを明らかにすることができた。今後、貯水槽の逃がし管に対する広範な実態調査・不断水工法の具体的な適用などが不可欠と考える。

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